こんにちは。めぐりです
わたしの夫は県立病院で働く現役の公務員看護師です
看護師夫の経歴
- 看護師歴15年目、現役の県立病院看護師
- 民間総合病院→民間単科病院→県立病院と2回転職
公立病院は福利厚生が良いって本当??
本当ですよ!
今まで働いた民間病院より良いです!
わたしの夫は民間病院を2度経験し、現在県立病院で勤務しています
わたしも夫自身も県立病院の福利厚生の良さを実感しています
今回の記事ではなぜ、公務員看護師の福利厚生が良いのかと具体的な福利厚生の内容を解説します
参考にしていただければ幸いです
この記事は以下の人に向けて書きました
- 転職を考えている看護師さん
- 就職活動の予定のある看護学生さん
福利厚生とは?
福利厚生とは、「給与やボーナスとは別に、企業が従業員やその家族に提供するサービス」を指します
大きく3つに分けて、
- 金銭的な支給:社会保険、労働保険、通勤手当、資格手当などのお金の支給
- 現物の支給:特別休暇、食事・社宅の貸与など
- 会社特有の制度やサービス:スポーツクラブの利用割引、健康診断、休暇制度など
があります
さらに、福利厚生は「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」に分けられます
「法定福利厚生」
法律で定められたおり、企業が従業員に提供することを義務付けられている
「法定外福利厚生」
企業が独自に取り入れており、提供の義務はない
退職金制度は福利厚生の一環ではないですが、法律で義務付けられているわけではなく、
その会社独自の規則ですので福利厚生に近いです
福利厚生の目的は、従業員やその家族に対して給与以外の方法で経済的支援をし、
働きやすい環境をつくることです
福利厚生が充実は会社の魅力のひとつであり、会社にとってもさまざまなメリットがあります
- 人材募集時のアピールになり優秀な人材の採用に繋がる
- 従業員の満足度が上がり、離職せず、定着してくれる
- 健診や休暇制度により従業員の心身の健康を保持増進させる
- 福利厚生費は会社の法人税を節税できる
公務員の福利厚生が良い理由
一般的には大企業や公務員は福利厚生が充実していると言われています
資金力や従業員が多いと、
- 休暇制度を設けやすい
- 福利厚生にまわす資金がある
一方、中小企業は資金やリソースに制約があるため福利厚生を充実させるのは難しい傾向にあります
例えば、
福利厚生代行サービス会社に委託して様々なサービスが受けられるようにする場合、
加入者が多いほど費用が割り引かれたり、同じサービスでも一人当たりの費用を抑えることができます
数十~数百人規模の中小企業と数千~数万規模の大企業では差が出るのは容易に想像できますね
公務員看護師の場合、病院所属の職員でありそこだけ見ればせいぜい数百の職員ですが、
その地域には様々な職種の公務員がいます
都道府県に採用されている公務員数で全国1位は東京都で一般行政職だけで約20,000人、
最下位の香川県の約2,800人です
専門職も含めると、都道府県に雇用されている従業員は大企業でも上位の規模です
ちなみに大企業の定義は資本金が1億円以上、100人以上の従業員がいることですが、
この定義に当てはめると大企業は日本の全企業のわずか0.3%で中小企業が99.7%を占めています
企業規模が大きいほど福利厚生が充実する傾向にあると解説しましたが、
公務員の福利厚生が充実しているのにも納得ではないでしょうか?
県立病院の福利厚生(実例)
実際にわたしの夫が務める県立病院の福利厚生を民間病院に勤めていたときとの比較を交えながら紹介します
福利厚生で差が出るのは「法定外福利厚生」の部分です
下の表は現在勤める県立病院と勤務経験のある民間病院2か所
県立病院 | 民間病院(A) | 民間病院(B) | |
---|---|---|---|
互助会 | ○ | × | × |
福利代行サービス | ○ | × | × |
院内レクリエーション行事 | ボーリング大会 | スキー旅行 ディズニーランド ゴルフコンペ 秋のバス旅行 (いずれも5,000~10,000程度自己負担要) | 部署対抗バレー大会 年1回社員旅行 (自己負担なし、勤務扱い) |
住宅手当 | 上限28,000円 (持ち家×) | 上限20,000円 (持ち家○) | 上限25,000円 (持ち家×) |
通勤手当 | 満額支給 (自転車通勤支給あり) (高速道路料金支給あり) | 上限50,000円 | 満額支給 (自転車通勤支給あり) |
家族手当 | 配偶者6,500円 子10,000円 | 配偶者5,000円 子10,000円 (子2人まで) | 配偶者5,000円 子5,000円 |
看護師寮 | ○ 家賃10,000円天引き | × | × |
特別休暇(夏季) | 5日間 | 3日間 | 5日間 |
年末年始手当 | 12/29~1/3 3,000円/日 (代休あり) | 12/30~1/3 10,000円/日 (代休なし) | 12/29~1/3 5,000円 (代休あり) |
シューズ支給 | ○ | × | ○ (その他健康増進器具の中から選択可) |
院内託児所 | ○ | × (ただし保育料補助あり) | ○ |
夜勤手当 | 3,000円/回 | 1,2000円/回 | 7,000円/回 |
あくまでもわたしの夫が就職経験のある県立病院と民間病院2か所の比較です
病院によって福利厚生は多種多様であることを念頭に参考程度にしてください
県立病院と民間病院で大きな差はないと感じますか?
わたしが感じる大きな違いは、
県立病院
- 互助会や福利厚生代行サービスを活用した様々なサービスが利用できる
- 有休の取得しやすさも含めると年間休日が多くなった
県立病院の互助会や福利厚生代行サービスの活用で生命保険や自動車保険など各種保険が割引価格で加入できたり、旅行やレジャー、食事などの割引特典があります
特に夫の勤務する県の互助会では会員制リゾートホテルが格安で利用できます
過去にはリゾートホテルに1泊2食付きで家族5人20,000円で宿泊しました
夕食は6,000円程度の鉄板ビュッフェ、ホテル内プール無料、ラウンジでのアルコール無料など特典満載でした♪
また、有休が取得しやすいのもあり休日は体感的に月1~2回増えたと感じます
民間病院時代は、例えば病欠するとき
別のスタッフが急遽出勤してくれるので、
自分が本来休みだった別日に出勤しなければいけなかった
県立では、しっかり有休消化できます
民間病院
- 院内レクリエーションを充実させて職員の交流を深め、定着を図りたい
- 年末年始や夜勤手当は県立より高め
院内レクリエーションは、多職種とも交流できて楽しかった思い出がありますが、職員全員が望んでいるかと言われれば???な気がします
手当は県立より高かったですが、その分基本給は低いです
県立病院と民間病院の給与の比較は別記事で詳しく解説していますのでそちらもご覧ください
→click!公立病院と民間病院を徹底比較!!給与の違い【実例あり】
また福利厚生ではないですが、「労働組合」の存在も大きいと思います
労働組合
労働者が自主的に労働条件の維持・改善や経済的地位の向上を目的として組織する団体
労働組合は職員の処遇改善に向けて活動しており、
県立病院では、県の担当者と賃金や労働環境などの面で団体交渉しています
一方、民間病院で労働組合があるところはないのではないでしょうか?
勤務経験のある2か所の民間病院ではなかったです
他の民間病院で働く友人からも聞いたことないですね…
民間病院に労働組合がないのにはいくつか理由があります
県立病院には労働組合があります
労働組合の活動やメリットについては別記事で解説します
まとめ
公立病院と民間病院の福利厚生について夫の経験をもとに解説しました
看護師としてどちらで働くほうが福利厚生が充実しているか参考にしていただけたと思います
福利厚生以外にも看護師が公務員看護師になるメリットは別記事で詳しく解説しています
ぜひそちらの記事もご覧ください→click!公務員看護師になるメリット・デメリット【現役】県立病院看護師が教えます!!
福利厚生は「給与やボーナス以外に、企業が従業員やその家族に提供するサービス」です
目的は、
- 人材募集時のアピールになり優秀な人材の採用に繋がる
- 従業員の満足度が上がり、離職せず、定着してくれる
- 健診や休暇制度により従業員の心身の健康を保持増進させる
- 福利厚生費は会社の法人税を節税できる
などがあります
転職活動の際、どうしても給与や職場雰囲気を重視しがちで、福利厚生について詳細を調べることはなかなかしていないのではないでしょうか?
しかし、ご覧いただいたとおり福利厚生はライフワークバランスを豊かにさせたり、結果的に金銭的な補助にもなります
福利厚生を転職活動で知るのは難しいですが、転職サイトを利用すればより詳細を確認できます
転職サイトの利用は転職成功のカギです
転職サイトは完全無料で利用できるので是非一度利用を検討してみてください
転職サイトについてまとめた記事も書いていますので、参考にして頂ければと思います
→click!看護師転職は転職サイト(エージェント)の活用がおすすめ【経験談】
この記事が少しでも看護師の皆さんの参考になれば幸いです
最後までご覧いただきありがとうございました