看護協会は入るべきか?【看護協会員歴15年】の看護師が教えます!

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看護協会

こんにちは”めぐり”です。

「看護協会に入るべき?」

「みんな入っているの?」

「看護協会に入ったら何かいいことある?」

今回はそんな悩みに、

看護協会歴15年の現役県立病院看護師である夫からアレコレ聞いたので答えていきたいと思います。

民間病院、県立病院どちらも働いた経験がある夫だからこそわかることもあるので皆さんの参考になればいいなと思います。

結論を言えば、

キャリアアップしたい人、看護師賠償責任保険に入っていない人は加入するべき

逆に、

正直、特に向上心はな保険は別の看護師賠償責任保険に入っている

という人は入らなくてもいいと思いますが、所属する組織の雰囲気に合わせたほうが無難です。ただし、年会費は都道府県によっても大きく違うので自分の所属する協会の年会費を一度調べてみてください。

詳しい内容はこの記事を見て頂ければわかると思いますのでご覧ください。

看護協会とは

看護協会とは、看護師や助産師などの看護職に関わる人たちが集まって、看護の質の向上や職業の発展を目指す団体です。

日本では、日本看護協会という全国組織があり、その下に都道府県や市区町村の地域協会があります。

看護協会に加入することは、義務付けられているわけではなく任意で加入します。

現在全国の看護職約77万人が加入しています。令和2年の看護職は日本全国で看護師128万 准看護師28.5万 保健師5.5万 助産師3.8万ですから、およそ5割の看護職が加入、看護師だけに限れば看護師の6割程度が加入しています。 

新規入会者は減少傾向で、特に20代の看護職の会員数が減っています。

看護協会の具体的な活動は、看護職の専門技能の研修、雇用、労働条件の推進、訪問看護や在宅看護の推進、災害時の救援活動、国際的な協力、支援活動など看護職の地位向上、活動領域の拡大とPRなどの活動を行っています。

また看護師資格がありながら、離職した有資格者のための再就職の支援や専門技能の向上、認定・専門看護師の養成などの活動もしています。

看護協会とは別に看護連盟という組織もあります。看護連盟は看護協会の掲げる理念と政策を実現するために政治活動を行う組織です。

つまり看護協会は政治組織である看護連盟を通して「看護職の地位向上」「労働環境の改善」を実現するために国や政府に働きかけています。

看護師にとって自分たちの地位向上や労働環境改善のために活動してくれている組織を支持していくことは大切だと思います。

そうは言っても看護師個人が普段看護協会の存在を身近に感じることって少ないと思います。そこで看護協会に加入することで得られるメリットをお伝えし、実際に協会会員である夫がメリットを検証したので以下で紹介します。

看護協会に加入するには

看護協会に加入する場合、書面での申し込みか、WEBで申し込むかの2パターンです。

書面の場合、病院の看護部に申し込みたい旨を伝えれば申込用紙がもらえると思います。書面の場合は申し込み手続きにある程度日数がかかるので、急ぎの方は看護協会ホームページからWEBで申し込みましょう。

各都道府県の協会会員になれば日本看護協会の会員にもなります。どちらか一方だけの会員になるということはありません。

なので入会には入会費+日本看護協会と各都道府県看護協会両方の年会費が必要です。

ちなみに一度入会すれば基本的に自動継続になります。勤務先で取りまとめて納入されているところもあるかもしれませんが、例年2月末に登録口座から年会費が自動引き落としされます。

入会すれば会員証が1か月ほどで郵送されてきます。

下が夫の実際の会員証です。都道府県協会会員と日本看護協会会員両方の会員Noを持っています。

実際の会員証

看護協会に加入するメリット

①研修・学会への参加が会員料金で参加できる。

②看護職賠償責任保険へ加入できる。

③協会ニュースが毎月届く

④会員マイページ「キャリナース」の利用ができる。

⑤看護の専門図書館が利用できる。

⑥認定看護師、専門看護師の認定をしてくれる。

⑦災害支援ナースの登録ができる。

⑧看護師の国際大会への参加ができる。

⑨見舞金や表彰制度がある。

⑩研修室やホールが割引料金で借りられる。

⑪各都道府県協会独自の特典がある。

上記が看護協会のホームページから確認できる会員特典です。

一つずつ説明していきます。

①研修・学会への参加が会員料金で参加できる。

年度初めに看護協会から病院や看護協会員宛に年間研修スケジュールが送られてきます。後ほど説明する会員ページの「キャリナース」でいつでも確認できます。

研修は看護協会員でなくても参加可能ですが、受講料が会員か非会員かで違います。

病院勤めの看護師の場合、看護協会の研修に参加するよう看護部から言われることがあります。看護部から参加を言われた場合、基本的には出張扱いで研修費は病院負担となります。

しかし、病院は看護師個人が看護協会に加入している前提であることが多く、受講料は会員料金分しか負担してくれないことが多いです。

実際夫の職場では非会員の場合、受講料の差額は自己負担となる、または看護協会への加入を勧められるケースがありましまた。

研修は看護師のラダー別やスキルアップのための多岐にわたる研修が用意されており、所属する各都道府県の協会により多少差はあると思いますが、夫の所属の協会では令和5年度84件研修がありました。

②看護職賠償責任保険へ加入できる。

日本看護協会の看護職賠償責任保険とは会員のみ加入できる保険です。夫はこの保険のために会員になっていると言ってました。

仕事中に患者など相手に損害を与えてしまった賠償事故、自分がケガをしたときの傷害事故に適応できます。

例えば、以下のようなケースで使えます。

賠償事故

患者に誤った薬剤を投与してしまい障害を負わせてしまった、

患者のスマホを落として壊してしまった、

人格権侵害だと訴えられた、

など、個人的に訴えられた時に利用できます。

傷害事故

仕事中にこけてケガをした、

針刺ししてしまいHIVに感染してしまった、

など、自身の傷害事故にも対応しています。

さらには、職場でのセクハラやパワハラに困っているときなど法律相談や弁護士費用の補償にも使えます。

この看護職賠償責任保険には年額2,650円で加入できます。

看護協会員しか入れない保険なので協会員は保険に加入することをおすすめします。

夫も加入していますが、幸いなことに今まで使ったことはないです。しかし、「もしも」の時はいつ来るかわからないので継続し保険に加入しています。

「医療事故を起こしても病院が対応してくれるから大丈夫」

「針刺し事故は労災がおりるから大丈夫」

そんなこと考えていると大変なことになるかもしれませんよ!?確かに病院という組織に所属している以上、個人が過ちを犯しても病院が守ってくれるでしょう。

でもそれは、病院の決めた規則を守っていた時です。マニュアルを遵守していたのに医療事故や針刺しをしてしまったときは必ず守ってくれると思います。

しかし、マニュアルを守っていなかった、決められた規則を守っていなかったときにどこまで守ってくれるでしょうか?

患者や家族が病院ではなく看護師を個人的に訴えた場合はどうでしょうか?

看護師の仕事は直接患者の健康に影響を及ぼす業務がたくさんあります。どれだけ忙しくても体調が悪くてもマニュアル通りにしなければいけないですし、自分の行為に対して常に「責任」を持たなければなりません。

でも誰しも完璧ではなく、間違いや失敗をすることがあります。その一回の間違いや失敗がたまたま重大な医療事故になるケースがある訳です。

特に医療者は人の命に関わる仕事だからこそもしもの時のために保険に入っておくべきだと考えます。

看護師の賠償責任保険については別記事で詳しくまとめているのでそちらもご覧ください。

③協会ニュースが毎月届く

看護協会発刊の協会ニュースが毎月届きます。看護協会の活動報告や医療トピックが書いてあります。また、各都道府県協会でも独自の機関紙を出しています。

④会員マイページ「キャリナース」の利用ができる。

看護協会員専用のWEBページです。ユーザー登録すると会員情報の確認や変更、研修受講履歴の閲覧が可能になります。また文献検索や協会ニュース、日本看護学会の抄録集の閲覧ができます。

会員証をなくした、研修に持参し忘れた場合などもキャリナースで電子会員証を提示できるので便利です。

⑤看護の専門図書館が利用できる。

日本看護協会は東京都清瀬、兵庫県神戸市に看護の専門図書館を置いています。会員でなくても利用できますが、会員以外は事前予約が必要で、資料を借りることもできません。
また、高知、神奈川以外の都道府県看護協会でも、図書館や図書室をもっています。

看護雑誌や看護論文など、勉強や看護研究の文献集めに利用できます。

東京都清瀬にある日本看護協会図書館は、国内外の看護関連の図書約 55,000 冊、
雑誌約 750 誌
を所蔵し、貸し出しは5冊を上限に3週間可能。

日本看護協会図書館神戸分室では、国内外の看護関連の図書約 4,500 冊、雑誌約 70 誌を所蔵し、貸し出しは会員でも行っておらず、閲覧と複写のみできます。

どちらの図書館でも白黒1枚10円、カラー1枚30円で複写可能です。

⑥認定看護師、専門看護師の認定をしてくれる。

日本看護協会は専門看護師、認定看護師、認定看護管理者の3つの資格の認定と5年ごとの認定更新を行っています。専門看護師、認定看護師では分野特定を、認定看護師、認定看護管理者では教育機関の認定を行っています。

医療の高度化や専門化に伴って活躍の場が増え、認定者の数は年々増加しています。

近年話題になっている「特定看護師」ですが、これは看護協会が認定している資格ではなく、国の特定行為の研修制度です。認定審査に合格すれば特定行為を医師の手順書のもと実施できるようになります。

⑦災害支援ナースの登録ができる。

看護協会の災害支援ナース養成研修を受講すると、各都道府県看護協会の災害支援ナースとして登録できます。

災害の規模に応じて被災県内の看護師や近隣の都道府県看護協会が調整をして看護師を派遣することになります。災害直後にはこの派遣が間に合わないこともあるので、災害直後はDMATに任せて災害発生の3日後から1ヶ月間の期間を担当します。

⑧看護師の国際大会への参加ができる。

看護師のオリンピック「ICN国際大会」に参加できます。ICN国際大会では世界中の看護師が集まり、研究発表や展示を行っています。

国際的に活躍できる看護師になりたい」

そんな目標がある看護師さんにとって看護協会は自分の夢に進むための足掛かりになるでしょう。

⑨見舞金や表彰制度がある。

直近では業務上で新型コロナウイルス感染症にり患した看護職員に対して、見舞金30,000円を給付していました。(現在は終了しています。)

また、看護職がより専門性を発揮できる働き方を促進し、質の高い医療・看護ケアを提供し続けていくため、全国の医療機関・介護保険施設等より看護業務の効率化に資する取り組みを広く募集し、表彰しています。

⑩研修室やホールが割引料金で借りられる。

会員料金で借りることができます。

⑪各都道府県協会独自の特典がある。

各都道府県協会ごとに会員特典があります。

例えば夫の所属する県の看護協会では、博物館やホテルなどの割引が受けられます。

以上が看護協会に加入するメリットです。会員になることで様々な特典やキャリアアップの道が開けます。

【会員自ら】看護協会に加入のメリットを検証してみた結果

会員になるメリットを説明しましたが、これらは看護協会のホームページ等で調べられる内容です。実際に会員である夫にメリットの検証を依頼したのでその結果を報告します。

看護協会に加入する価値があるかどうかそれぞれ◎ 〇 △ ×で表していますので参考にしてください。

①研修・学会への参加が会員料金で参加できる。→

実際に夫の会員ページのキャリナースから研修内容や受講料が確認できるのでいくつか内容を確認してみました。概ね半日研修は非会員5,000円→会員2,500円 1日研修は非会員10,000円→会員5,000円とおおむね半額で受講できます。

中には3日間研修など3万円以上受講料がかかるものもありますが、その研修も半額程度で受講できます。

講師も認定看護師であったり、各分野に精通した専門の講師が担当します。夫自身数回研修を受講したことありますが、講義の内容は充実しています。

研修によってはグループワークもあるので看護観が養われたり看護の視野が広がるそうです。また他病院の看護師と情報交換など交流の機会になります。

看護師は生涯勉強していかなければなりません。医療は日進月歩ですので、いつまでも昔の知識を振りかざしているベテラン看護師もいますが、看護師でいる限り自己研鑽は必要です。

特に規模の小さい病院ほど独自の教育体制が整っていないので、看護協会の研修は重宝されていると思います。

自信のスキルアップなどを看護師として向上心のある人は、研修に参加するほど年会費元が取れるので看護協会への加入はおすすめです。

会員になるか、継続するかを迷っている人は研修案内を見て自分の興味のある研修があるか確認して判断してみてはいかがでしょうか?

②看護職賠償責任保険へ加入できる。→

この保険に加入するために看護協会に入っている看護師さんも少なくないです。看護師も人ですから、間違いは起こしてしまいます。メディアで度々看護師が医療過誤で訴えられたニュースを見ることがあります。

自分には関係ないとは思えますか?次は自分が訴えられる可能性もゼロではないです。自分を守るために看護職賠償責任保険には加入をおすすめします。

看護職賠償責任保険だけ見れば看護協会の保険は他の損保などの保険よりコスパがいいです。看護協会へ入会していることが必須なので、「保険に入る目的だけで看護協会に加入する」とコスパは悪いです。

看護職賠償責任保険の比較記事も書いているのでそちらの記事も参考にしてください。

③協会ニュースが毎月届く→

毎月病院の各部署に協会員宛に協会ニュースが届けられています。いつも積まれたままほとんど誰も取りません。読もうとしません。

看護協会の活動報告や医療トピックが書かれています。夫自身15年看護師していますが、協会ニュースを熟読している人に出会ったことありません。

夫はコロナ禍の時はめまぐるしく看護師を取り巻く医療制度が変わったり、情報が錯そうしていたので協会ニュースから情報を得ることもありました。

普段は上司から持って帰るよう言われて、荷物になるだけなのでそのまま休憩室のゴミ箱へ…ということもあります。

現在はキャリナースでも閲覧できるようになっていますし、わざわざ毎月送らずに、もっとキャリナースを活用するきっかけになるのでそちらに誘導してもらいたいです。

経費削減のため協会ニュースの郵送は不要でしょう。

④会員マイページ「キャリナース」の利用ができる。

キャリナースを実際に利用してみました。会員情報や会費情報、電子会員証が閲覧できます。研修情報を確認し申し込み案内までURLで飛べるようになっているので便利かと思います。

しかし、文献検索で最新看護検索WEBが利用できるのですが、正直使えたものではありません。

いくつかキーワードを打ち込んで文献検索してみましたが、100件文献が出てきたら本文が閲覧できるのは10件にも満たないです。しかも本文が閲覧できるのは日本看護学会論文集だけでした。さらに2000年代の古い文献しか見れないことが多く非常に残念です。

文献の存在は把握できますが、重要な中身は見ることができません。各文献が閲覧できる「医中誌」「CiNii」「メディカルオンライン」に飛んで、ログインしなければいけません。

これらの文献検索データベースは有料なのでログインは有料会員のみです。所属する病院が施設で会員になっている場合があるので、一度上司に確認してみてください。

特に「医中誌」は国内最大の文献検索データベースなのでそちらが利用できる環境ならわざわざキャリナースから文献検索しなくていいです。

⑤看護の専門図書館が利用できる。→×

実際に使ったことはありません。なぜなら住居地から遠いからです。専門図書館と言っていますが、蔵書の数は少ないです。わざわざ行く価値はないです。図書館で勉強したいなら近くの公立の図書館で十分です。

文献を探したいなら上記で書いたように「医中誌」など文献検索データベースを利用することをおすすめします。

⑥認定看護師、専門看護師の認定をしてくれる。→

認定看護師、専門看護師を目指す人にとって看護協会に入会することは必須です。興味のない人にとっては関係ないです。

個人的には認定看護師、専門看護師の地位向上のためにもっと賃金アップをしてあげてほしいです。看護師は根本的に「奉仕」の精神が根強く、それが社会的地位の向上の妨げになっています。

資格やスキルを持った看護師を優遇することで看護師の向上心やモチベーションをあげることに繋がると思います。

夫の知り合いの認定看護師、専門看護師どちらも業務が給料に反映されていないという話を聞きます。病院によって違うかもしれませんが、夫の知る限り「病院のアピールポイントとしてうまく利用されているな」といった印象です。

看護協会には是非資格やスキルを持った看護師がしっかり給料や地位で優遇されるよう関係各所に働きかけてほしいと思います。

⑦災害支援ナースの登録ができる。

災害支援に興味のある人にとっては看護協会への入会のきっかけになるでしょう。災害派遣にはDMATという災害直後から派遣されるチームがあります。

災害拠点病院など地域の中核病院にはDMAT育成の制度もあります。DMATは看護協会の組織ではないです。災害時の派遣のされ方も違うので、よく自身で調べてみてください。

また災害支援ナースとして活躍したい場合は、災害支援ナースとなる要件として、「所属施設がある場合には、登録に関する所属長の承諾があること。」とありますので、よく上司と相談して登録してください。

⑧看護師の国際大会への参加ができる。→

世界に目を向けて看護師としての活躍の場を広げていきたい人にとっては看護協会への入会の理由になるかもしれません。

具体的に看護師が個人的にどう参加するか?などは私が調べる限り看護協会のホームページを見ても詳細はわからなかったので、興味のある人は直接看護協会に確認してみてください。

⑨見舞金や表彰制度がある。→

見舞金制度は協会員にとっても認知度が低く、どのような見舞金が受け取れるのか、申請の仕方も正直わかりません。

直接問い合わせたら分かるのでしょうが、協会ホームページやキャリナースからはよくわかりませんでした。

現在は終了していますが、新型コロナウイルス感染症にり患した看護職員に対しての見舞金制度がありました。しかし、夫の病院で大勢の看護師が罹患しましたが、この見舞金をもらったという話は聞かなかったです。

もちろん夫自身も罹患しましたが、看護協会にそんな見舞金制度があったことは知りませんでした。

本当に見舞金を多くの協会員に利用してもらいたいなら各病院の看護部から所属の看護師に通達するなど、協会にはもっと情報発信してほしいと切実に思います。

表彰制度も長年地域の看護や協会活動に貢献した師長や部長クラスの看護師が表彰されているのを時々協会ニュースで見る程度です。

⑩研修室やホールが割引料金で借りられる。→×

まず看護師個人が研修室やホールを借りることがないと思います。

さらに例によって、看護協会のホームページやキャリナースを見ても、どこに借りられる研修室やホールがあるのか、どれくらいの金額なのかもわかりません。

⑪各都道府県協会独自の特典がある。→×

地域の施設の割引制度がありますが、今まで利用したことはありません。県の協会だよりに割引の受けられる施設が書いてありますが、詳細はわざわざ県の看護協会のホームページから会員特典ページにいき、さらに施設名をクリックしてようやく割引内容が分かります。

割引は主に飲食代の10%割引、入館料100円割引程度です。特典も使いにくいうえに、割引率も大したことありません。

以上になりますが、総じて看護協会の特典は使いにくい、メリットが少ないと感じました。「会員特典」と言うならもっと詳細な説明や案内、WEB上の会員ページを使いやすくするなどしてほしいです。

もっと看護職に寄り添った、会員になる価値を感じられる組織になってほしいと思いました。

看護協会を継続するか、退会するか

最後に15年看護協会の会員である夫の話です。

今回記事にまとめるにあたり改めて看護協会について考えた結果、真剣に協会から退会を考えました。

理由は県立病院に転職したからです。民間病院で働いていたころは毎年のように看護部から研修参加を促されていたので看護協会に入っていたのですが、県立病院は教育や研修が充実しているため、協会の研修に参加する機会がなくなりました。

そこで看護部と直属の師長、同僚に看護協会に入っておくべきか相談したところ、

看護部からは、

「強制ではありませんが、県立病院も看護協会の研修に毎年数人行っている。その時に慌てて協会に入会してもらうことがある。」

と言われました。

師長からは、

「看護協会は看護師にとって入ってて当然。正直入ってないって知ったら、『はぁ??』ってなるよ。

と言われました。

同僚からは、

看護協会って強制じゃないの?確か新人で入ったとき入るように言われた。なんで入ってるかは分からない。」

とのことでした。

県立病院でも看護協会の研修に参加することもあります。また新入職で入った時に看護協会への加入を勧められるので基本的にみんな入会しています。ちなみに夫の病棟では看護師全員が会員でした。

任意ってなんでしょうね…

夫は県立病院の雰囲気と看護協会の研修参加の可能性や看護職賠償責任保険への加入もあることから会員継続することにしました。

夫の地域の年会費は全国平均的な額です。今後年会費が上がるなど看護協会に加入している意義が感じられなければこっそり退会する予定です。

退会はインターネット上ですぐできるので看護部や師長に分かりません。おそらく看護部から看護協会の研修に参加するよう言われた時に退会していることがバレると思いますが…

看護協会を一度辞めて再び入り直すこともできますので、必要にせまられた時に入るという方法もアリかと思いました。

まとめ

15年看護協会の会員である夫の情報から良いとこも悪いところも書かせてもらいました。

「看護協会に入るべき?」

「みんな入っているの?」

「看護協会に入ったら何かいいことある?」

これらの疑問に答えられたと思いますがいかがでしょうか?

看護協会は「キャリアアップしたい人」「看護職賠償責任保険に未加入の人」にはおすすめです。

しかし、各都道府県の看護協会によって入会費や年会費に差があるのでご自身のお住いの地域の看護協会の費用を一度確認してみてください。

R3年時点で福島県が最も金額が高く81,000円愛知県が最も安く10,000円でした。

これは入会費に数万円の差が出ることが原因です。一度会員になれば年会費のみですので地域差はそれほどありません。年会費だけですと15,000円前後の地域が多いです。

あとはこの記事を読んでいただいて総合的に入会するメリットがあるかを判断していただければいいと思います。

最終的にはそれぞれの所属する病院の雰囲気や看護協会の研修参加の頻度看護職賠償責任保険加入の有無、個人的なキャリアアップを考えているかを看護協会の年会費と天秤にかけて考えてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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