公務員看護師は安泰はウソ!?都道府県立病院で働くのが最強!!

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公務員看護師

こんにちは。めぐりです

わたしの夫は県立病院で働く現役の公務員看護師です

 看護師夫の経歴

  • 看護師歴15年目、現役の県立病院看護師
  • 民間総合病院→民間単科病院→県立病院と2回転職

ハテナ看護師
ハテナ看護師

公務員看護師ならどこで働いても同じじゃないの??

公務員になったらもう安泰だね!って親に言われたけど本当??

公務員看護師になるメリット・デメリットは別記事で解説しています。ぜひそちらもご覧ください

公務員看護師になるメリット・デメリット【現役】県立病院看護師が教えます!!

看護師になって、家庭の事情や結婚などライフステージの変化で転職を考えることがあっても、「給与の低さ」や「職場環境の悪さ」を理由に転職を考えたくないですよね?

公務員看護師になればその不安は多少なりとも解消できると考えています

だからといって地方の市立(市民)病院や田舎の町立病院すべてが民間病院以上の働くメリットがあり、生涯安泰かというとそうではありません

結論からいうと、

公務員看護師になるなら都道府県立病院で働くのが公務員になるメリットを1番受けられる

なぜ、都道府県立病院なのか?

民間病院から県立病院に転職し、現役で働いている夫だからこそわかるリアルな情報を交えてこの記事で解説しますので参考にしていただければ幸いです

看護師が転職するおすすめの方法については別記事で詳しく解説しています→click!看護師の転職は転職サイト(エージェント)活用がおすすめ

この記事は以下の人に向けて書きました

  • 転職を考えている看護師さん
  • 現在公務員看護師だが今のままでいいか悩んでいる看護師さん
  • 就職活動の予定のある看護学生さん

子どもになってほしい職業 1位「公務員」

夫が県立病院に転職してから、わたしの親世代の人から「旦那さんが公務員になったから生涯安泰だね」とよく言われました

ソニー生命が1000人のパパママを対象に行った「子どもの教育資金に関する調査2023」というものがありますので、その結果を紹介します

ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査2023」より
ソニー生命「子どもの教育資金に関する調査2023」より

なんと!!

2023年の調査でも親が将来子どもになってほしい職業で男女とも「公務員」が1位でした。2位との差はほぼダブルスコアです。やはり安定した職業というイメージが強いようです

そして男子5位、女子2位に看護師が入っています!つまり公務員×看護師って親が将来子どもになってほしい職業のトップ オブ ザ トップということでしょうか

正直わたしは公務員になってほしいと考えたことなかったので、これには驚きました

考える看護師夫
考える看護師夫

子どもに看護師になってほしいなんて…答えた親はたぶん看護師じゃないな。

看護師って重労働で責任が重いから、世間が思うより大変な職業だと思うけど…

公務員×看護師は現役世代の親にとってもいいイメージがありますね

しかし、公務員看護師の働く場に多い公立病院のなかにはそんなに悠長にしていられない現状があります

全国424の公立・公的病院は危ない!?

2019年9月26日の日本経済新聞で、以下のように述べられています

厚生労働省は26日、市町村などが運営する公立病院と日本赤十字社などが運営する公的病院の25%超にあたる全国424の病院について「再編統合について特に議論が必要」とする分析をまとめ、病院名を公表した。診療実績が少なく、非効率な医療を招いているためだ。ベッド数や診療機能の縮小なども含む再編を地域で検討し、2020年9月までに対応策を決めるよう求めた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50232120W9A920C1MM8000/「日本経済新聞」より

数年前の記事ですが、その時点で実に25%を超える公立・公的病院が再編統合について検討が必要という記事です

わたしの住んでいる地域でも実際、この数年で市民病院の統合や町立病院の産婦人科閉鎖など再編や規模縮小が行われました

今後も少子化高齢化や過疎化で不採算の診療部門をどうしていくか?年々増え続ける医療費をどう削減していくかが課題です

多くの市町村立の病院は赤字経営となっていますが、地域住民へのサービスとしては不可欠ということで各自治体が財源から補填をして存続しているというケースがあります

私の住む地域でも自治体の広報を見ると、毎年数億単位の税金が地域の病院経営のため捻出されていました

公務員は国家公務員法において公務員の身分を保証されているのでクビやリストラはありません。(もちろん問題や不祥事を起こせば懲戒処分され免職することはあり得ますが…)

しかし、赤字経営が続く病院でどこまで身分や給料が保証されるのでしょうか?

経営統合や再編となればクビやリストラはなくても、働き場所や働き方は自分の望むものではなくなるかもしれません。そうなれば自主退職せざるを得ない状況だって考えられます

このように公立・公的病院と言っても経営基盤がしっかりしていないと「生涯安泰」とは言えないのです

都道府県立病院が最強の理由

すべての公務員看護師が決して安泰ではないことがわかったと思います。公務員になれば収入も職場環境も安定しているから大丈夫というのはもはや昔の話だと思います

しかし、民間病院と公立病院の看護師の給与は平均で公立病院のほうが高いです。福利厚生だって良いです。詳しくは、別記事で解説していますのでそちらもご覧ください→公務員看護師になるメリット・デメリット【現役】県立病院看護師が教えます!!

では、同じ公立病院でも市町村立病院と都道府県立病院を比較しながら都道府県立病院が最強の理由を解説します

県立病院に転職した夫の状況や町立病院で働く知り合いの看護師の話を聞いて比較すると、給与面や労働環境、福利厚生全てにおいて県立病院のほうが良いです

過疎化による市町村の財政難

多くの市町村ではより都市部へと人口が流出し、財政難に陥っています。今後20年、30年先を考えると市町村自体が安泰とは言い切れず市町村の合併もあり得ます。

そのような市町村にある公立病院が「病院は大丈夫!」と言い切れるでしょうか?

政令指定都市など人口が多く財政が潤っている地域なら県立同等かそれ以上の待遇のところもありますが…

過疎化の進む市町村は経営がますます厳しくなり、病院経営を補填する財源がなく、統廃合や病院機能を限定するなどしていくことが予想されます

例えば、手術や治療は都道府県立の大きな病院が担い、療養やリハビリは自宅に近い市町村立病院で受け入れるなど…

そうなると都道府県立病院は最新医療や高度医療のための設備や人材を整えるため多額の税金が投入されるでしょうし、市町村立病院は最低限の設備や人材の維持という流れになってもおかしくありません

今後同じ「公立病院」という括りでも格差は広がっていくのではないでしょうか?

市町村立病院より給与が高い、福利厚生がいい

平均給与
都道府県立病院約423,000円
市立(市民)病院約382,000円
町村立病院約355,000円
民間病院約344,000円
厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」 総務省「令和4年地方公務員給与実態調査結果」参照

この表を見て頂くと、都道府県立病院の平均給与が1番高いことがわかります

給与の高さは働くモチベーションを保つ大きな要素だと思います

福利厚生も市町村立病院よりいいです

福利厚生は従業員数が多いほど充実する傾向にあります

昨今、業務内容や給与だけではなく「いかに満足できる人生が送れるか」という点からワークライフバランスを重要視する傾向が強まり、福利厚生の重要度は高まっています

都道府県立病院の看護師は都道府県に雇用された職員です。各都道府県の職員は少ないところでも鳥取の11,000人、多いところでは東京都の170,000人います。都道府県平均は約30,000人です

日本の民間企業の従業員数トップはトヨタ自動車の約78,000人で、都道府県平均の30,000人は日本のトップ10に入る数字です

看護師の夫
看護師の夫

わたしの働く県立病院では会員制リゾートホテルやリロクラブの優待が受けられます

夫が働く県立病院の給与・福利厚生の実態を別記事で書いていますのでそちらもご覧ください→click!公立病院と民間病院を徹底比較!!給与の違い【実例あり】

「働く場所」の選択肢が多い

公立病院に期待される機能として

  • 都道府県立病院は市町村での運営や民間病院の参入が難しい山間部や離島などでの医療提供
  • 救急・小児・周産期・災害・精神など不採算・特殊部門の医療提供
  • がんセンターなど高度・先進医療の提供

などがあります

都道府県立病院は各県内にこれらの機能を持つ病院を有しており希望すればその病院への就職や転勤も可能です

看護師の夫
看護師の夫

フライトナースになりたければ3次救急医療を提供している病院を希望する。がん患者の看護がしたければがんセンターを希望する。県内の都市部に住みたいなら都市部にある病院を希望する。など選択肢が多いです

市町村立病院のように限定された場所で働くのではなく、自分のやりたいことから「県立の○○病院を希望する」ことができるのは魅力的ですね

都道府県立病院の看護師の就職先や県内で転勤の有無については別記事で詳しく書きます

まとめ

この記事では、公務員看護師のなかでも「都道府県立病院で働くのが公務員になるメリットを1番受けられる」理由を解説させていただきました。

過疎化からくる市町村の財政難を考えると、公務員になったら安泰というわけではなく、都道府県立病院に就職し、都道府県の職員になることが給与面や労働環境、福利厚生において優れていることがわかったと思います

一般職の都道府県職員になるには、採用人数が少ないことや一般教養の筆記試験や面接をクリアする必要があり難易度が高いです。

しかし、看護師採用の場合は採用人数が比較的多いことや小論文試験と面接のみで採用合否が決まるところもあり一般職より倍率は高くないです

ぜひ都道府県立病院の看護師になることを目指してはいかがでしょうか?

別記事では、夫の転職経験から看護師が転職するおすすめの方法について詳しく解説しています→click!看護師の転職は転職サイト(エージェント)活用がおすすめ

ぜひそちらもご覧ください!

最後までご覧いただきありがとうございました

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