こんにちは。 めぐり です
わたしの夫は県立病院で働く現役の公務員看護師です
看護師夫の経歴
- 看護師歴15年目、現役の県立病院看護師
- 民間総合病院→民間単科病院→県立病院と2回転職
転職を考えているけどどう進めたらいいかわからない
有休消化できず、転職直前まで働かせられたってよく聞くけど…
わたしは有休を転職前に全消化して、転職前に2か月ほど長期休みが取れました!
転職を考えているけど進め方がわからない、どうせなら有休を全部消化して辞めたい…
そんな悩みをもつ看護師さんのために今回は転職の手順を解説します
実際わたしの夫は2回目の転職時に消化しきれず残っていた35日分の有休を全消化して退職することに成功しました
もちろん、
「有休消化は労働者の権利だ!」
「有休認めてくれないなら労基に訴えますから!」
なんてやりとりはしてません
師長とも平和に話し合って有休をもらいました
むしろ、
「最後まで働いてくれてありがとう」
と、言葉をもらいました
夫の経験談が転職活動をする看護師さんの役に立てば嬉しいです
この記事は以下の人に向けて書きました
- 転職を考えている看護師さん
- 有休を消化して退職したい看護師さん
- 今後結婚などライフステージの変化がある看護師さん
転職の流れ【転職は計画的に】
「転職を思い立ったら即行動!」
は辞めたほうがいいですよ!
法律では2週間前に言えば問題ないんですよね?
確かに民法で退職の2週間前に申し入れればいいことになっています
しかし、現実的にこのような退職の仕方は職場のスタッフに迷惑がかかりますし、転職時に不利に働く可能性だってゼロではありません
もちろん
超絶ブラックな職場やパワハラ、セクハラなどの被害を感じているならすぐ辞めてください
そんな職場に気を遣う必要はありませんし、むしろ毅然と対応しましょう
今回この記事で解説するのは、あくまでも
「転職は考えているけど、すぐ辞めたいと思うほど追い詰められていない」
場合を想定しています
経験上1年前後、短くても半年前から転職に向けた準備をすることをおすすめします
多くのネット記事では転職活動期間は2~3か月前からとありますが、
わたしはこの表現には誤解が生じると感じています
正確には、
転職サイトを利用した求人探しは2~3か月で行うが、
転職に向けた事前準備は1年前後、短くても半年前からするのがベスト
でしょう
事前準備を長期でするメリットには、
- 転職先を冷静に吟味でき失敗しない
- 余裕をもって調整できるので有休を消化して辞められる
があります
転職の流れは以下のように進めるとスムーズにいきます
- 転職に向けた事前準備(転職の1年前後、短くても半年前)
- 辞めます宣言
- 転職サイト登録
- ベストは2~3社
- 転職サイトからのヒアリング
- 希望条件の整理、確認
- 求人紹介してもらう(転職2~3か月前)
- 情報収集
- 求人の比較、検討
- 1つに絞らなくていい
- 見学、書類選考、面接
- 内定
- ここで給与交渉
- 退職、新生活に向けた準備
- 有休消化
- 退職
- 入職
この記事では①転職に向けた事前準備を詳しく解説します
転職に向けた事前準備
先ほども述べましたが、転職を思い立ってすぐ行動に移すと高確率で失敗すると思ってください
1番の理由は「冷静な判断ができない」ことにあります
結果、
退職前に職場関係が悪化し、有給消化もままならず気まずい退職
転職先でも給与や労働環境が「思っていたのと違う」と感じ、また転職活動…
この負のスパイラルに陥ります
転職を考えるようになったら事前準備が大事です!!
転職時期から逆算して計画的に行動しましょう!!
事前準備で必要なことは、
ことです
転職時期を決める
次の転職先にいつ入職するのがベストなのか?
一般的には
ことが多いです。しかし、
など、一長一短あります
また、転職先でのボーナス支給要件や退職金計算、新入職オリエンテーションの有無など考慮すると
目先のことだけ考えていては判断が難しいです
年度末退職は4月からの人員補充が計算しやすく、現在の職場に迷惑がかかりにくいという側面もあります
総合的に考えてすぐ辞めたい理由がないなら3月退職が迷惑かかりにくく、
転職先もオリエンテーションなど、受入れ態勢が整っているのでいいのではないでしょうか
いずれにしても
まず、いつ転職するかをはっきりさせることで自分も覚悟できますし、逆算して転職準備ができます
転職したい理由をはっきりさせ、転職先の希望条件を明確にする
転職時期を決めたら、次に転職したい理由、つまり辞める理由をはっきりさせましょう
そして転職先の希望条件を明確にします
なにかしら今の職場に満足できないから転職するのであって、
その不満を解決できる新しい職場探しに繋がるので、ここは時間をかけてよく考えてください
具体的には、
「辞めたい理由」「転職先の希望条件」「将来の夢」など
紙やスマホのメモアプリなどに箇条書きで羅列するだけでいいのでアウトプットしてください
頭の中で考えるだけではなく、整理する意味でも書き出すことが大事です
次に、
それらに優先順位をつけてください
絶対に譲れない条件をはっきりさせておくと、
転職サイトで希望条件をヒアリングされるとき説明しやすいですし、余計な情報に惑わされずに済みます
もうひとつの理由は、
自分の希望条件を100%満たす求人など絶対ない
からです
そのような職場がもしあったとしても、そんな超優良な職場を辞める看護師がいないので求人が出ることはないです
自分が「絶対譲れない条件」、「なくても我慢できる」、「あれば嬉しいけどそこまで重視していない条件」
というように、優先順位をつけることで自分の理想に近い求人を見つけやすくなります
師長に辞める宣言をする
辞める意思が固まったら師長に報告しましょう
年度初めや中間、年度末に師長と面談の機会があると思いますが、そこに合わせる必要はないです
辞めると決まったらなるべく早く報告したほうがいいです
先述しましたが、
辞める宣言から辞める時期までの間隔ができるだけ空いているほうが職場に迷惑がかかりにくいですし、有休も取りやすくなるからです
少し師長や職場側に立って考えてみてほしいのですが、
「1か月後辞めます。残りの有休全部消化させてください」と言われて、法律上問題なくても
「いいですよ」って言えますか?
1年程前から「来年度いっぱいで辞めます。忙しいのは承知ですけど、有休を消化していきたいのでよろしくお願いします」
と言われたほうが、調整しようと思えませんか?
師長への報告はタイミングは早いほうがいいですが、師長の機嫌がいいとき、忙しくしていないときがおすすめです
師長に報告する際には必ず、時期と理由の説明を求められます
退職の申し出は2週間前で法律上問題ない
退職理由によって拒否などできない
有休消化は労働者の権利で会社が取得させないのは違法
というのは、もちろんなんですが、
現実的に一方的な主張は職場に迷惑がかかることは社会人ならわかると思います
本気で公的なところに出て会社と争うつもりがないなら
少しでも早めに退職の意思を報告し、申し訳ないけど有休を消化させてください…
これくらい低姿勢のほうがうまくいきます
退職理由はバカ正直に伝えると、
そんな理由で退職してもらったら困る!
と、退職が難航することがあります(本来は師長が間違っているのは言うまでもないです)
なので報告する前に自分のなかでどのように報告するかまとめておいてください
その際、師長が「その理由じゃしょうがないわね」
と思える理由を考えておきましょう!
つまりウソ
建前の理由を伝えればいいのです
例えば、
これらはよくある退職理由かもしれません
しかし、師長も伊達に師長をしていません
これらの理由に対して辞めなくていい理由、今辞める必要がない理由を一生懸命説明してきます
たいていの看護師はうまく返答できず、
退職の意思をうやむやにされたり、考えなおせと言われて時期を逃していきます
おすすめの退職理由は
自分の意志ではなく家族が関係していること、現在の職場の場所が悪いことも重ねて説明できれば師長も納得せざるを得ないです
例えば、「家族の介護のため」「結婚を控えているため(相手の仕事や職場が影響している)」「夫や妻の転職、転勤」
がいいです
もちろんあからさまにウソだとわかる理由はダメです
日頃の会話のなかでウソだとわかる情報を口にしてしまうと台無しになるので
同僚との会話から師長に漏れることもあるので、気を付けなければなりません
もしそのような納得してもらいやすい理由がなければ
師長の説得にもめげず、意思が固まっていることを伝えましょう
そして、師長が「わかった」と退職の意思を受け入れたことを確認してください
もし、1回の面談のなかで伝えたのに話がうやむやになった場合は、時間を空けて再度確認したほうがいいかもしれません
まれに後々、
そんなこと聞いてたっけ??
と、とぼけてくる師長もいるので
伝わっている、了解を得ていることを確認しておいたほうがいいです
繰り返しになりますが、この記事で解説しているのは
有休をしっかり消化して円満に退職する方法です
どう思われてもいい、有休は意地でももらう!!
という退職の仕方でいいならここまで気を遣う必要はないです
でもやはり、心情としては円満に有休消化して辞めたいですよね?
上記まとめると、
転職時期を決める
→目先のボーナスや「とにかく早期に」という考えよりも年度末が無難
退職理由をはっきりさせ、転職条件を明確にする
→とにかく書き出す。そして優先順位をつける。100%希望を満たす求人がないことを心得る
師長に辞める宣言をする
→辞める時期まで間隔が空いているほうが有休が消化しやすい。自分の意思より家族が絡んでいる退職理由のほうが受け入れられやすい。師長にいつ辞めるかが確実に伝わっているか後日確認したほうがよい
退職前に有休消化を得るコツ
有休を消化し円満に退職を進めるには辞める時期まで間隔が空いているほうがいい
という解説をしましたが、
もうひとつ有休を消化するコツがあります
わたしはその方法で退職前に有休を全消化しましたよ♪
そのコツというのは、
本来退職しようとしている時期より早い時期を提示しておく
本来は3月いっぱいで退職しようとしているが、あえてそれよりも早い時期、
例えば、「10月いっぱいで辞めようと思います」と伝えておきます
当然引き留められるでしょう
そこであたかも苦渋の決断で「3月いっぱいに延ばしました」と譲歩したようにみせます
すると、
「そのかわり有休は全部消化させてもらえないですか?」と交渉しやすくなるのです
師長からしてみれば自分の意思を抑えて病棟に配慮したという好印象を与え、
退職時期を延期してくれてありがたいという想いや申し訳なさから
有休を調整してあげようと思ってくれます
夫も実際に元から3月退職予定でしたが、「夏のボーナスもらってから辞めます」と伝えていて、
最終的に3月いっぱいで退職するとしたかわりに残りの有休35日分すべて消化させてもらうことができたので
週休1ヶ月8日間×2か月分+有休35日で合計51日間の長期休暇を得ました
前提としてはやはり1年程前に退職の申し出をするのが必要になりますが、
かなりの確率で有休を消化し、なおかつ感謝されて円満退職できるでしょう
有休全消化中にしたこと
働き続けるうえで51日間もの長期休暇はこの先2度とないと思い
この間にやってみたいことをリストアップしてやりつくしました
夫が有休中にしたことは、
- 3日間断食
- バイト
- 家族旅行
- 車中泊旅行
- 1日中映画館
- キャンプ
- 登山
- サバゲ―
- 料理
趣味に力を入れたり、やったことないことに挑戦してみたりと充実した時間を過ごしました
家庭があるので、遊ぶお金や旅行費用はバイトで貯めつつという感じでした
特によかったものをお伝えします
3日間断食
ファスティングと言うそうです
ファスティングとは
日頃休みなく働き続けている内臓に休息を与えることができ、それによって、それまでに溜め込んでいた有害物質を体外に排出することができるようになる
このときはわたしも一緒に夫婦で水と酵素水のみで3日間過ごしました
4日目はいきなり普通の食事ではなく大根の煮汁や重湯から再開しました
そのときの宿便が一気に出た快感は忘れられません!
もう一回やりたいけど仕事がある日は空腹に耐えれそうにないし、せっかくの連休は美味しいもの食べたりお酒を飲みたいのでできない
ちなみに1日目夜の空腹感が1番きつかったけど、意外と2~3日目は普通に生活できましたよ♪
バイト
看護師の資格を活かして
当時コロナ禍で保健所のコールセンターのバイトが時給がよかったのと
今後の看護ケアの参考になるかもという想いで訪問入浴のバイトをしました
イベント救護やスポーツ合宿の引率バイトなどもしてみたかったですが、いい求人がなく断念しました
バイトで目標金額20万円と決めて見事達成しました
看護師のバイトはMCナースネットに登録してしました
おすすめですよ♪
家族旅行
バイトで貯めたお金で1週間日本国内を車で旅行しました
あえて車中泊体験をしたり、豪華なホテルにも泊まったり、フェリーで移動したりと一生忘れられない家族の思い出ができました
51連休でやりたかったことやり尽くして次の転職先での活力になりました
退職前に有休消化できて本当によかったです
まとめ
退職前に有休消化したいけど、実際は
全て消化できるよう調整してもらえなかったり
労働者の権利を主張して強引に有休を取るかのどちらかです
特に前者の看護師が多く、
退職前に2.3日だけもらえた…
もらえただけでもマシか…
と、泣き寝入りしてしまうことが多いと聞きます
今回の記事では看護師転職の流れの
①転職に向けた事前準備
を解説させてもらいました
特に有休消化のコツを夫の経験談からお伝えできたと思います
別記事では転職経験をもとに失敗しない転職方法をまとめています
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今回の記事を参考にしていただき、
皆さんが有休消化でき、なおかつ円満退職できるようお祈りしています
最後までご覧いただきありがとうございました